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help リーダーに追加 RSS 映画評「男はつらいよ 寅次郎春の夢」

<<   作成日時 : 2006/06/06 14:58   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1979年日本映画 監督・山田洋次
ネタバレあり

「男はつらいよ」シリーズは第1作を除いてテーマ【映画 あ行】から省きましたので、テーマ【山田洋次】にて検索をお願い致します。

シリーズ第24作は、初めての外国ロケ敢行。しかし、寅さんが海外へ行くには第41作「寅次郎心の旅路」まで丁度10年待つ必要がある。

アメリカから日本にビタミン剤を売りに来たしがないセールスマン、マイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)がとら屋にやっかいになることになる。寅さんは当然おもしろくないわけだが、近くで英語の塾をしている講師(林寛子)の母親(香川京子)が独身と知りメロメロ、やがて再婚の可能性ありと聞いてまた旅に出る。

今回は笑いのパワーが大変高い。終始笑いこけたが、同時に山田洋次の上手さに感心させられた。
 一つの事項が必ず次のカットや場面に関連付けられる、リアクションとレスポンスで殆ど全編が成り立っている作品である。従って、当編に限ったことではないが、見事にまでスムーズに淀みなく物語が進行していく。

内容的には、ジョーダン氏がビタミン剤のセールスする言わば渡世人であり、さくらに叶わぬ思いを抱き、望郷の念にもかられる辺りに寅さんとの相似性を置いていて寅さんとの間にアンサンブルが醸成される。
 一方で、表現に関する日本人と外国人とのギャップが大変面白く描かれている。言わば、後半の主題であり、さくらが事実上のヒロインになるわけであるが、外国人から愛を告白されて複雑な心境にならざるを得ない立場を倍賞千恵子が絶妙に演じている。彼女を見守る寅さんの客観性も際立つ。

相似性によるアンサンブルとカルチャー・ギャップがうまく和合していて見事な余韻を残す。
 ジョーダン氏が寅さんと別れの挨拶をする場面では可笑し味と寂しさが絶妙に混じりあり、不覚にも感涙。朝の高架下を捉えた撮影は絶品なので、是非確認してほしい。

79年当時当時はあのバスケットボールの神様マイケル・ジョーダンはまだ高校生だった。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
現在のご時世だったら
結構売れたでしょうね
ビタミン剤。
はやすぎた!マイコ。
RUU
2006/06/12 21:46
RUUさん、こんにちは。
マイコさん、アメリカ人は自分中心に世界が動いていると思っているから日本語なんて勉強しないんですよね。それが甘い。
マイケル・ジョーダンという名前の面白かったですね。後にあんな大物が出るとは。
オカピー
2006/06/13 15:38
TB&コメント有難うございます。アメリカ版寅さんのマイコさんは寅さんシリーズでもかなり上位に位置するグッド・キャラかも^^)。ラスト、寅さんシリーズ初のアメリカ・ロケのシーンのジーンときて心に残りました。
ぶーすか
2006/08/15 20:02
ぶーすかさん、こんばんは。
20年くらい前に観た時は7点相当だったのですが、今回再鑑賞したら惚れましたねえ。いやあ、良い映画だったなあ。
あの高架下の別れのシーンは、寅さんのベスト5に入れても良い素晴らしさでした。惚れ惚れしました。
オカピー
2006/08/16 03:16

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