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<<   作成日時 : 2006/05/30 13:30   >>

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☆☆☆★(7点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督ミシェル・ゴンドリー
ネタバレあり

「マルコヴィッチの穴」より「アダプテーション」が面白かったチャーリー・カウフマンの脚本を、痛烈な風刺劇「ヒューマン・ネイチャー」を作ったミシェル・ゴンドリーが映像化ということで、どんな怪作ができるかと思ったら、確かに一種のSF仕立ての妙な作品となってはいるが、びっくりはしなかった。尤も、「ヒューマン・ネイチャー」でこの二人は既に組んでいる。

無口でシャイな男ジム・キャリーが書店に勤める紫色の髪の女性ケイト・ウィンスレットと知り合う、というのがプロローグ。
 オープニング・クレジットを挟んだ次の場面は一見その後のように感じるが、実は時間的には前である。彼は真剣に付き合っていた彼女がラクーナ社という機関を通して彼の記憶を消したことを知り、いっそのこと自分も彼女の記憶を消そうとする。
 しかし、妙な装置を付けられた彼の記憶はそれから必死に逃げようとし、その間ジム・キャリーの姿のまま子供になったり、大人の形で彼女の手を取って逃げる場面がシュールな映像で展開する。例えば、海辺の白い砂浜でベッドに横たわる二人など映像的に大変面白いカットが幾つかある。

そして終盤、場面はプロローグと繋がり、実は記憶を消された彼が記憶を消された彼女と再び出会ったことが判るという寸法。
 つまり、いくら記憶を消しても恋に落ちる男女は何度でも恋に落ちる、記憶を消しても無駄なのだよ、という皮肉を込めたお話である。

カウフマンらしくひねりにひねった恋愛映画だが、創作が現実に影響を与え交錯していく「アダプテーション」の面白さには届かない。

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映画『エターナル・サンシャイン』
原題:Eternal Sunshine of the Spotless Mind 確かに、ある特定の記憶を消してしまいたいことはある。・・だけど、例え失恋といえども恋の記憶は決して消してしまいたいなどと思ったことはない。 ...続きを見る
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行...
2006/05/31 01:14
<エターナル・サンシャイン> 
2004年 アメリカ 109分 原題 Eternal Sunshine of the Spotless Mind 監督 ミシェル・ゴンドリー 脚本 チャーリー・カウフマン 撮影 エレン・クラス 音楽 ジョン・ブライオン 出演 ジョエル・バリッシュ:ジム・キャリー    クレメンタイン・クルシェンスキー:ケイト・ウィンスレット    メアリー:キルステン・ダンスト    パトリック:イライジャ・ウッド    スタン:マーク・ラファロ    ハワード・ミュージワック:トム... ...続きを見る
楽蜻庵別館
2006/05/31 18:54
エターナル・サンシャイン
2004年製作のアメリカ映画 全米初登場7位、興行成績$34,400,301。 恋の思い出を捨てた女と捨て切れなかった男が繰り広げる切ないラブストーリー。別れた恋人が人為的に記憶を消したことを知り、ジョエルも同様の処置を受けるためラクーナ社を訪れるが…。J・キャリー、K・ウィンスレットをはじめ、豪華キャストが集結。2004年アカデミー賞、脚本賞受賞。 ...続きを見る
シネマ通知表
2007/02/11 21:31
「エターナル・サンシャイン」
新年最初の映画紹介は、年末に観た「ツッコミどころ満載のバレエ映画」と、昨日観たばかりの「“ブレードランナー”と同じ原作者で、トム・ヨークの曲が最後に流れる近未来脳内トリップ映画」と、この切ない恋愛映画と、& ...続きを見る
SKETCHES
2007/04/23 16:25
映画「エターナル・サンシャイン」
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映画専用トラックバックセンター
2007/09/11 23:45

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
TBありがとうございました。
皮肉を込めたというのは、気付きませんでした。
わたしも3つの中では<アダプテーション>が一番好きかもしれません。
みのり
2006/05/31 19:01
みのりさん、こんばんは。
最近コメントを残していませんが、悪しからず。
僕の勝手な解釈ですが、皮肉でしょうね。
「アダプテーション」は面白かったなあ。創作と現実が交錯しあって、しかもその現実が本当の現実でもあるという、複雑極まりない構成で、あんな映画を作ったのはカウフマンが初めてですね。あの本の作者も実在するんですよ。
オカピー
2006/06/01 00:24
こんにちは。古い記事へのTBですみません。
昨日、WOWOWで「エリザベスタウン」をやっていたので、レビューを書かれているかなぁ?と「あ行」をクリックしたら、この映画を見つけてしまったので(笑)私の方のもだいぶ前に書いたレビューなのですが、僭越ですがTBさせて頂きました。
ちなみにこの作品は公開当時、映画館で初日に観たので、割と映像的にも楽しめました。子供時代の自分の記憶の中に、今の姿のままでジム・キャリーが入りこんでしまったりするシーンは、なんだかヘンテコリンになった「不思議の国のアリス」みたいな映像で面白かったです。

ちなみにこのストーリー、「皮肉」とは受け止めず、結構カワイイ話じゃない!と思ってしまいましたよ。割と少女趣味の傾向がありますので(笑)
RAY
2007/04/23 16:34
RAYさん、こんばんは。
「エリザベスタウン」はもう少しお待ちください。現在かなりバタバタしている状態です。

さて、本編ですが、確かにメルヘンでロマンティックなのですが、そこはそれ、チャーリー・カウフマンにミシェル・ゴンドリーですからね。
男女の愛を運命論的に、あるいは宇宙の摂理のような感覚で捉えたような印象、<皮肉>という表現が適切なのかはともかく、人の抗いを笑っているような印象さえ受けました。

しかし、アメリカでの評価は異常に高すぎるような気がします。アメリカ人は手が込んでいるとシャッポを脱ぐ傾向がありますね。日本人はもう少しひねくれている(笑)。
オカピー
2007/04/24 01:05

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