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zoom RSS 映画評「デビルマン」

<<   作成日時 : 2006/03/02 13:41   >>

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☆(2点/10点満点中)
2004年日本映画 監督・那須博之
ネタバレあり

最近かつてのアニメの実写映画化が目立つが、その背景には、ネタ不足といった理由もさることながら、その当時子供だった人間が今映画界の中心的年齢層になっているということもあるのだろう。
 本作は「キューティーハニー」も実写化された永井豪のコミック・アニメの実写化であるが、実写化には作品を現実世界に近づけるという目的があるように思われる一方で、これほどまでにCGを使うと実写化の意味を殆ど見出せない。この作品の本当の問題点はそれである。

高校生・飛鳥了(伊崎右典)の姿をしたデーモンの長サタンが、子供時代からの友人・不動明(伊崎央登)をデーモン化する。が、明はデーモンではなく人間を心を持ったデビルマンになり、サタンが人間世界を魔界化しようと企てて起こした、デーモンと人類の闘いに巻き込まれていく。

「ひどい」という評判は聞いていたが、「模倣犯」のようにそうとは言えなかった例もあるので、弁護出来るものかと観始めた。ああ、噂にたがわず、これはお粗末でござった。

まず「北の零年」でも首を傾げた那須真知子女史の脚本は人類の愚かさを前面に出しすぎて含みが無く、思わず吹き出したくなる馬鹿らしい台詞が全編を被っている。
 しかもそれこそ素人なみの口跡しか残せない役者たちが、その馬鹿らしさを増幅するので、益々噴飯を禁じ得ない。
 CGも全く感心出来ない。「スカイ・キャプテン」のようにクラシックさを出す為に意識的に質を落とす例もあるが、本作はそうとは言えない。

しかし、本作のひどさは基本的に技術の問題である。特に役者が平均レベルに達しただけでも世間の評価がぐっと上がるのではないか。僕は、三十余年の映画鑑賞歴の間に、製作意図や話の構成といった、もっと根源的なレベルでどうしようもない作品を少なくとも100本は観ている。故に2点。

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WOWOWで放送された映画「デビルマン」を見る
「私たちじゃない。悪魔はお前ら人間だ」 ...続きを見る
edoi's Sprout G.O.
2006/03/03 08:18
#342 デビルマン
原作者:永井豪 監督:那須博之 脚本:那須真知子 出演者:伊崎央登(FLAME) 、酒井彩名 、渋谷飛鳥 、宇崎竜童 、阿木燿子 、冨永愛 、ボブ・サップ 、伊崎右典 2004年日本 ...続きを見る
風に吹かれて-Blowin' in th...
2006/03/11 20:19
<デビルマン[PG−12指定]> 
2004年 日本 116分 監督 那須博之 脚本 那須真知子 撮影 佐野哲郎 出演 不動明/デビルマン:伊崎央登    飛鳥了/サタン:伊崎右典    牧村美樹:酒井彩名    シレーヌ:冨永愛    ミーコ:渋谷飛鳥    牧村啓介:宇崎竜童    牧村恵美:阿木燿子    モリソン:ボブ・サップ ...続きを見る
楽蜻庵別館
2006/03/13 16:14
「ほあぁぁぁぁぁぁん」 (←棒読みで(涙))
※“出演者の熱烈なファン”とゆー方々は、  この記事を読まないコトをオススメします (=´ω`); ...続きを見る
【T】 Tsukasa♪'s Blog!
2006/04/02 16:04
これは「姉歯デザイン」に違いない。映画とは呼べない『デビルマン』(2004)
 『デビルマン』、まさにこれは「姉歯デザイン」と言って良いほどの欠陥作品です。しかも雇い主である、ヒューザー的立場にいた東映は、出来の悪い完成品である『ピンチ・ランナー』を既に知っているのです。性質が悪いのはデザイナーとも言える監督だけではなく、依頼主の東映、「驚異のCG!」などという宣伝を担当した、うそつきである映画雑誌も含まれます。業界全体の癒着構造が見てとれる縮図が、この『デビルマン』なのです。 ...続きを見る
良い映画を褒める会。
2006/04/19 22:43
デビルマン
TBさせて頂きますので、よろしかったらTBをお待ちしております。 実写のリアリティとアニメの誇張表現をCGを媒介にミックスした“T-VISUAL”という新機軸を開発し、アニメと実写を見事に融合した映像が特徴的です。 です ...続きを見る
シアフレ.blog
2007/02/04 15:03

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは(笑)
オカピーさんがいったいどんな記事をデビルマンで書かれているんだろう?なんて思ったのですが、思った通りでした(笑)
私は、主役の明があまりの大根役者ぶりに笑い出してしまうのは役者のせいだ!と思っていましたが、北の零年の那須女史の脚本だったのですね(^o^;
ま、役者もひどかったけれど・・・(笑)
「一番怖いのは人間の心に巣食う悪魔」というメッセージが伝わってきただけでもヨシとしようかなぁと思っています。
chibisaru
2006/03/11 20:26
chibisaruさん、こんばんは。
脚本と役者の演技がお互いをにひどくし合っている感じですね(笑)。普段余り台詞回し(口跡)には文句をつけないのですが、あそこまでひどいと、何とも・・・
メッセージはもう少し間接的に滲み出るようにしたほうが心に残るものです。絵を観れば分るのだから、もう少し台詞を少なくすれば良いのになあ。下手な映画は映像と台詞がダブってしまうんですよね。
オカピー
2006/03/12 01:20
オカピーさんが酷評されていたので、どんなものかと鑑賞してみました。
主役の二人ばかりでなく、きちんと演技できそうな人たちまで調子が出ていなかったように思いました。
みのり
2006/03/13 16:20
みのりさん、こんばんは。
コメントに気付かず、遅れてしまいました。済みません。
台詞はほぼ全員変でしたね。演技は台詞だけではないですが、表情その他皆お粗末でございました。
オカピー
2006/03/15 00:31
 こんばんは。書かれていたので、TBさせていただきます。
いやあああ。ひどいですな、こりゃ。公開当時に一度観て、寝てしまったんですが、今回はつねに寝ないように「あれは誰だ!誰だ!誰だ!」と頭の中で繰り返しながら、乗り切りました。
 書いたのは『デビルマン』が先で、『カビリアの夜』が後だったんです。いいのを見ないと、目がおかしいままになりますからね。
 大好きな『デビルマン』がこんな酷くされたので、辛いですね。いま人にデビルマンというと、「ああ、あの映画ひどかったね」で済まされてしまいます。なかったことにして欲しい作品です。
用心棒
2006/04/19 22:42
 用心棒さん、こんにちは。
 これだけ露骨にひどい日本映画は珍しいですね。1点でも良いのでしょうが、話すら構成できていない映画などもっとひどいものも観ているので、とりあえず2点としました。
 僕も良い映画とそうではない映画を意識的に並べることがあります。良い映画を連続的に観るとそれに麻痺することもあり、悪い映画ばかり観ていると落ち込みますからね。
オカピー
2006/04/20 13:34

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