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help RSS 映画評「晩春」

<<   作成日時 : 2005/12/17 16:38   >>

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☆☆☆☆☆(10点/10点満点中)
1949年日本映画 監督・小津安二郎
ネタバレあり

小津安二郎のベストを選ばさせれば大概の人が「東京物語」かこの作品を選ぶ。純粋に芸術的な面のみで評価すればこの作品がベストというのは間違いないところであろう。個人的には「東京物語」を愛する僕であるが、凄みではこちらに軍配を上げたい。

自分の世話の為に婚期を逸しかけている娘・紀子(原節子)を何とか結婚させようと、父親(笠智衆)が再婚すると嘘を付いて娘を嫁がせる。

以降の小津作品は殆どがこの作品のヴァリエーションと言っても良いほどの重要作品であり、近親相姦的ですらあると言われる父娘の愛情関係を滋味たっぷりに描き切った傑作である。僕には永久に解らない部分があるかもしれないが、鬼気迫る作品と言って良い。

捨てカット(場面を繋ぐための無意味なカット)が単なる場面転換の役目を超えて、抜群の静謐感を生み出し、さらに登場人物の心情まで感じさせてしまうのは小津の独壇場。鎌倉と京都の風景の取り込みも抜群で、結婚式から帰ってきた父親が鎌倉の自宅で身を横たえる幕切れには万感の想いが胸に湧き上がる。

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『晩春』(1949) 原節子が小津作品に初出演した、記念すべき作品にして代表作のひとつ。
 小津安二郎監督、1949年製作の作品。小津作品というと構図やカット割が独特であり、「絵」として見ているだけでもかなり興味深い。障子や間取りで何重にも区切られている登場人物たち、極端なローアングルに据えられた和室でのカメラは監督の実験的な個性と作風に溢れています。舞台装置としての和室の中にあるちゃぶ台など、今では日本でも見ることの無くなった家具類を見ることは文化史としての価値もあるのではないでしょうか。 ...続きを見る
良い映画を褒める会。
2006/01/04 23:44
晩春
晩春 ...続きを見る
cino
2006/07/05 12:56
『東京物語』&『晩春』 〜お腹いっぱい小津安二郎〜
大阪・九条はシネ・ヌーヴォで開催中の「松竹110周年祭」では,小津安二郎の作品が3本かかります。 先日はそのうち『東京物 ...続きを見る
キネマじゅんぽお
2006/08/21 00:52
「晩春」
「晩春」 1949年日本 ...続きを見る
私が観た映画
2007/02/04 16:03
晩春
小津安二郎監督(「東京物語」)が1949年に作った映画でメチャメチャいいです。ひょっとしたら彼の最高傑作かもしれません。大学教授の曽宮周吉は鎌倉で一人娘の紀子と暮らしていた。妻を早くに亡くしたため紀子が周吉の身の回りの世話をしていた。周吉は27歳になる紀子が... ...続きを見る
シネマうさぎ
2007/02/24 12:26
晩春
(1949/小津安二郎 監督・共同脚本/笠智衆、原節子、杉村春子、月丘夢路、宇佐美淳、三宅邦子、三島雅夫、青木放屁、坪内美子、桂木洋子/108分) ...続きを見る
テアトル十瑠
2009/11/06 21:17

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。小津作品は若い頃見た時にあまり理解できなかったのですが、ここ数年になってようやく解りかけてきました。
 拙い文章ではありますが気付いたことを書き続けていきますので、よろしくお願いします。ではまた。
用心棒
2006/01/04 01:55
 用心棒さん、今年も宜しくお願い致します。
 小津は幾つかのスタイルを繰り返し、時に自縄自縛になってしまう作品もありますが、その映画人生にヒッチコックと共通性を感じる監督です。僕は比較的早く気に入ってしまいました。余り自然さを求めるタイプの方には、駄目かもしれませんね。
オカピー
2006/01/04 02:41
 TB上手くいったようです。これまでいただいた分もやっていきます。
ではまた。
用心棒
2006/01/04 23:48
こちらからもTBさせていただきました。
笠智衆が嘘をつく(問われて「うん」と肯くだけですが)ときの一瞬の逡巡が何ともいえないですね。その時点で観客にはそれが嘘とわからない構成ですが,「おや」という感じで伏線になっていました。
一方,再婚すると聞いたあと,原節子が父を見るあの表情,あれは私には「嫉妬」にしか見えないのですが,あえて「近親相姦」をほのめかす演出をしているように思えてなりません。
ジューベ
2006/08/21 01:17
ジューベさん、遅くまでご苦労様です(笑)。
小津安二郎の研究書を持っていたのですが、探し出さないといけないかなあ。私もまだこの作品を見極めてはいず、近親相姦を思わせる場面の小津の演出意図まではなかなか解りませんのです。

日曜日にUPしていた<ヒッチ曜日>ことヒッチコック特集が来週で終るので、それ以降の日曜日は、トリュフォー、小津、成瀬辺りが候補。あるいはちゃらんぽらんの<日曜名画劇場>としますか。
オカピー
2006/08/21 01:35
おぉ!満点ですね。
能の場面ではセリフが一言もないのに、紀子の気持ちが音楽と混ざりあって、観るものに激しく訴えていたのがとても印象的でした。
カカト
2007/02/04 16:11
カカトさん、こんばんは。

芸術的には文句の付けようのない傑作ですからね。私の小津No.1映画「東京物語」より遥かに研ぎ澄まされていて、残念ながらその点では本作をベスト1とせざるを得ないです。
ただ、まだこの父と娘の愛情交換を完全につかみ切れてはいないと思います。娘が嫁に行く時になっても分らんかなあ。
オカピー
2007/02/05 03:00

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