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help リーダーに追加 RSS 映画評「東京の宿」

<<   作成日時 : 2005/12/14 14:10   >>

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☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1935年日本映画 監督・小津安二郎
ネタバレあり

小津安二郎の中でも<喜八もの>と言われる作品群はストレートに感情に訴えるタイプと言って良い。この作品などは典型ではないか。
 1935年というから世界恐慌の余波が日本にまだ残っていた頃が舞台で、失業者がテーマになっている。

失業中の喜八(坂本武)は二人の息子を引き連れて仕事口を訪ねて歩く毎日。そんなある日、木賃宿で幼い娘を連れた若い未亡人・おたか(岡田嘉子)と知り合い、同病相憐れむを通り超えて深く同情する。昔の馴染み・おつね(飯田蝶子)に一時的な危機を救ってもらうが、その頃おたか母娘が姿を消す。
 数ヵ月後彼はおたかがお酌女に成り果てたことをひどく詰る。彼女は娘の急病で仕方がなかったのだと答える。事を理解した喜八は彼女の為に泥棒に入り官警に追われ、おつねに糾弾される。「あんたも水臭いねぇ。あたしもそこまで水臭くはないよ」。喜八は警察に出頭していく。

小津最後のサイレント作品で、人情がいっぱいの佳作である。しかし、そこは小津で、決して甘くなりすぎない。子供がつまらない帽子を買って喜八に叱られるエピソードなどを入れて客観性を持たせている。坂本武もいつもながら味わいがあり、この作品は好きだなあ。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
「東京の宿」を観ました
「東京の宿」 1935年日本 ...続きを見る
私が観た映画
2005/12/14 15:31
「東京の宿」〜空き地が遊び場だった頃
1935年日本監督/小津安二郎原作/ウィンザアト・モネ出演/坂本武 突貫小僧 末松孝行 岡田嘉子   小嶋和子 飯田蝶子 笠智衆不況の中、小さい息子二人(突貫小僧 末松孝行)を抱えた喜八(坂本武)は職探しもままならない状態だった。そんな折、幼い君子(小嶋和... ...続きを見る
お茶の間オレンジシート
2006/03/23 12:31

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
私も喜八ものが大好きで、坂本武も好きです。彼を最初に観たのがサイレント映画だったせいか、しゃべってる坂本武を観た時は違和感を覚えました(^^)私は喜八ものの中では「出来ごころ」が一番好きです。

相互リンク、こちらこそよろしくお願いします。
カカト
2005/12/14 15:36
カカトさん、こんにちは。
リンク確認致しました。早速のご対応有難うございました。
「出来ごころ」は20年くらい前に映画館で観ました。最近は観ていませんが、古い映画評は残っています。但し、あの頃の文章はかなり悪文の上に内容が薄い(今もそうですが)ので、そのまま載せるのはどうですか(笑)。
勿論傑作でしたよ。<喜八もの>ベスト1の呼び声もあります。
オカピー
2005/12/15 02:20
TBさせていただきました。
ありがとうございました。
喜八シリーズは坂本武を見ているだけで
ほっとするような優しい気持ちになってきます。
風景も人も日本はずいぶん変わってしまったんだなぁと
いまさらながら感じました。
iyahaya98
2006/03/23 12:36
isahaya98さん、ごぶさたです。
僕らは日本の良き時代を知っている最後の世代と思います。「となりのトトロ」が描いたあの時代です。今の日本にホッとするものは殆どなく、寂しい限りですね。
オカピー
2006/03/23 14:58

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